全国の懐かしい町並みを見て歩いてかれこれ30年近くになりました。 その時の街並み紀行とあわせて、主に余り著名でないB級以下の建物やバスをはじめとした懐かしい車たちを色々な角度から見た画像なども紹介したいと思っています。 建物の模型等を作られる方の参考になればブログ主としては大変幸せに思います。

2014年8月28日木曜日

貞光の街並み

徳島県貞光は脇町と並んで卯建の街並みとして知られていますが、こちらは町並み保存を行っているわけでは無いので、観光客も少なく静かな街です。


00.5.14 徳島県 貞光

その街並みです。
雑然とした街並みの中に目を引く建物が散りばめられている、という感じです。


00.5.14 徳島県 貞光

こちらは普段着の街並み。

00.5.14 徳島県 貞光

天気も良くなく、雑然とした街並みではありましたが、どこか懐かしさの漂う街でありました。

2014年8月25日月曜日

貞光劇場

徳島県美馬郡つるぎ町の貞光は、吉野川に沿った脇町と並ぶ「うだつの町並み」で知られる古い町です。
その貞光の街の中に、昭和7年に建てられた貞光劇場という芝居小屋がありました。
この貞光劇場はその後映画館に転じた後も80年に渡って営業を続けましたが、遂に平成23年に休館となりました。

00.5.14 徳島県 貞光

貞光劇場の入口にはこんな門がありました。


00.5.14 徳島県 貞光

徳島に現存する芝居小屋として最古、映画館としても最も長く続いた劇場でした。

00.5.14 徳島県 貞光

晩年は成人映画で息を繋いでいたようです。


2014年8月22日金曜日

錦糸町の精工舎

世界的に有名な時計ブランドの『SEIKO』。
そのルーツにあたる精工舎は明治26年に墨田区太平に工場を移転して発展してきました。
関東大震災で全焼、壊滅的な被害を受けた後に建てられたのがこちらの事務所棟です。
こちらの事務所棟には四方に時計塔を持っており、同工場群のランドマークとなっていました。

88.10.14 墨田区 太平

現在は再開発されてオリナスになっています。
こちらの建物の経緯と敷地の見取り図はこちらにあります(⇒明治の時計塔)。


88.10.14 墨田区 太平

時計塔のある事務所棟は機能を新館に移行した後にはセイコー時計資料館として整備されていましたが、工場が閉鎖となり、跡地再開発のために2002年に解体されてしまいました。

88.10.14 墨田区 太平

蔵前橋通りとの交差点にあった交番も懐かしいものでした。


2014年8月18日月曜日

大曲の自転車屋さん


暑いお盆の秋田日帰り旅行で偶然見つけた大曲の自転車屋さんです。


97.8.14 秋田県 大曲

自転車屋さん、外観です。
建物の構造は意外と複雑な構造をしています。
店舗部分の差し掛け屋根の構造が雪国にしては珍しいです。
雪下ろしはどうするのでしょうか?

97.8.14 秋田県 大曲

右側から見た様子です。
左側の差し掛けの構造が良く解ります。

97.8.14 秋田県 大曲

懐かしい琺瑯看板が健在でした。

97.8.14 秋田県 大曲

建物裏側です。

2014年8月15日金曜日

知覧の食堂

鹿児島県の知覧と言えば武家屋敷の重要伝統的建造物保存地域に指定された街並みが思い浮かびます。


02.4.14 鹿児島県 知覧

美しい武家屋敷の街並みが続きます。

02.4.14 鹿児島県 知覧

02.4.14 鹿児島県 知覧

このような建物が残っていました。

知覧はご存知のように歴史的には大変重い役割を背負わされた街でもありました。

02.4.14 鹿児島県 知覧

そして、こちらの富屋食堂は悲しい歴史を語る場所として今は資料館になっています。

02.4.14 鹿児島県 知覧

「富屋食堂」が開業したのは、昭和4年のことでした。
昭和17年、「富屋食堂」は帝国陸軍の指定食堂となります。そのため、たくさんの特攻隊員さんが訪れるようになったのでした(富屋旅館HPより)。

ここに行ったことを自宅に帰って父親に話したら、父親は
『ここで終戦を迎えた・・・』、とぼそっと言いました。
そしてそれ以上の話はしませんでした。

それまで一回も聞いたことの無かった事実でした。

2014年8月14日木曜日

お盆の秋田建物ハイク

今から18年前の今日、秋田に建物巡りの日帰り旅行に行きました。
当時のお盆は毎年日帰りプチハイクに出掛けていました。
その時のことをふと思い出して当時のネガを見てみたら、下の建物の画像が目に飛び込んできました。

97.8.14 秋田県 羽後長野

見た記憶もおぼろげで、場所もどこか記憶にありません。
前後の画像から大曲から角館の間のどこかであることだけは分かりましたが、それ以上の手掛かりはありませんでした。

このままネガをしまったら、そのまま封印されてしまいそうなカットだったので、もう少し調べてみることにしました。
GoogleMapsを見ながら当時の記憶を辿っていきました。
そこで偶然ストリートビューに現在も健在なこの建物を発見、場所が特定できました。
建物はそれなりに手を加えてはいるものの、よく面影を残していました。
このような形で過去の記憶を辿るのもたまには面白いですね。

現在の様子はこちら(⇒羽後長野駅ストリートビュー)。

97.8.14 秋田県 羽後長野

こちらの造り酒屋も駅の近くにありました。
こちらは鈴木酒造店さんで、今も盛業中のようです(⇒同社HP)。

97.8.14 秋田県 羽後長野

蝉の声だけが響き渡る夏の風景です・・・。

97.8.14 秋田県 羽後長野

まさに日本の夏を感じる一日でした。


2014年8月12日火曜日

村の雑貨屋さん

明科から坂北への篠ノ井線のルートは国道19号とは大きく離れたコースを辿ります。
その篠ノ井線沿いの街道で見つけたのがこちらの雑貨屋さんです。

14.7.19 長野県 明科

既に雑貨屋さんとしての機能は失われていましたが、渋い外観はそのままでした。

14.7.19 長野県 明科

二軒の建物が一体になって建っていました。

14.7.19 長野県 明科

店舗部分です。
以前はどのような看板が掲げられていたのでしょうか?

14.7.19 長野県 明科

引き戸は完全に色落ちをして灰色化しています。
道路からの粉塵のせいもあるでしょうが。

14.7.19 長野県 明科

建物左側側面です。

14.7.19 長野県 明科

裏側の様子です。

2014年8月10日日曜日

鬼子母神前の焼き鳥屋さん

今はなくなりましたが、都電鬼子母神前の踏切のところに渋い焼き鳥屋さんがありました。

04.12.11 鬼子母神前

この鬼子母神前電停付近は線路に沿って道路を作る工事で風景が一変しつつあります。

04.12.11 豊島区 雑司が谷

おそらくその餌食になってしまったのが、本日の対象建物です。

04.12.11 豊島区 雑司が谷

左側の建物が改築中で左側面が見えました。

04.12.11 豊島区 雑司が谷

左側面。
線路側です。

04.12.11 豊島区 雑司が谷

裏側です。

2014年8月6日水曜日

亀山製糸室山工場

亀山製紙工場の所在地は三重県であっても亀山ではなく四日市郊外の室山にありました。

この工場には大正天皇も訪問されたという由緒ある工場で、製糸工場として屈指の規模を誇っていたものです。


92.2.29 三重県 室山

工場玄関から見た工場の様子です。
この室山工場の門は鈴鹿の神戸城から移築されたものだそうです。


92.2.29 三重県 室山

建物は大変立派な洋風建築です。
明治30年代の建築で、屋根には蒸気を抜く越屋根が設けられています。

「大きな窓などは富岡製糸場を参考にしている。工場内は柱をなくし、広い空間を確保するためのトラス構造になっている」
地元のメディアにそのような記載がありました。

92.2.29 三重県 室山

離れてみるとこんな感じです。
1995年まで操業、現在はかなり老朽化が進んでいる模様です。

2014年8月2日土曜日

松本の看板建築、ミドリ薬品

松本市内には懐かしい建物が散在していました。
こちらの建物は古い街並みが残る通りに面して建っていました。

14.7.19 長野県 松本

建物外観です。

14.7.19 長野県 松本
古い形の郵便ポストが似合います。

14.7.19 長野県 松本

今も現役の薬局として活躍中です。


14.7.19 長野県 松本
細かな部分もなかなか楽しい建物でした。